─[ご関係者様各位]─
皆さん、こんにちは。
    ハノイはこれから一年で最も過ごしやすい短い秋を迎えようとしています。
 先月ホーチミン市で開催された旅行博ITE HCMCにおいて、VJブースへの来場者300名に対してアンケートを実施いたしましたので一部ご紹介いたします。
〇海外旅行経験 
旅行意欲の高い層が来場していることもあり、海外旅行経験者の割合は、218/300名(72.7%)と比較的高い結果となりました。
〇過去の訪問国
「タイ」や「シンガポール」、「中国」、「韓国」に次いで、日本は5番目となり、94/300名(43.1%)が訪日経験ありと回答しました。
〇旅行先として日本を選ばなかった理由
「言語の壁」に加え、「査証取得の手続きが複雑」「距離が遠く、旅行の時間がない」「旅行費用が高い」といった理由が大部分を占めていることからも、やはり査証不要な近隣諸国、また査証取得が容易かつ旅行費用が比較的安価な東アジアが、ベトナムからの海外旅行先として選ばれやすいことが分かります。
 ホーチミンを中心とする南部地域はベトナムの中で訪日旅行市場の半数を占めるエリアです。来年3月6日には現地旅行会社との商談会も実施いたしますので、ご興味のある方は是非お申込みください。 
JNTOハノイ事務所
松本 二実
JNTOからの最新ニュース
【1】在越日本大使館と「Visit Japan Night」を共催!
9月30日、日本政府観光局(JNTO)ハノイ事務所と在ベトナム日本国大使館は、ベトナムからの更なる訪日客の増加および地方観光の魅力発信を目的として、当地の旅行会社や観光関係者等を大使公邸に招待した「Visit Japan Night」を開催しました。
日本からは、ベトナムから直行便が就航している中部、中国、九州地方と人気の旅行先となっている北海道からの代表者が参加し、地域の観光資源や食等の魅力を紹介しました。また、長崎ハウステンボスから「ハウステンボス歌劇団」にも特別参加いただき、ベトナムにちなんだパフォーマンスを披露いただいた他、日本食材を使った参加地域の名物料理や日本酒等の提供を通じて、地方観光の魅力をPRしました。当日は17年振りの大雨が降った影響で、予定通りのプログラムでの開催には至らなかったものの、 参加した旅行会社からは「日本大使館とJNTOがこのような会を開催してくれて嬉しい」、「地方直行便を利用した地方商品を造成していきたい」等、前向きな声が多くあがりました。
伊藤大使からも「在ベトナム日本国大使館とJNTOハノイ事務所は、様々な取組を通じ、日本からベトナム、ベトナムから日本への訪問者を2030年までにそれぞれ100万人とすることを目指す」 と述べられるなど、今後より一層の日越間の観光人口交流の活発化が期待されています。
【2】9月 : 3,266,800人、過去最速で累計 3,000 万人を突破
JNTOは、2025年10月15日に2025年9月の訪日外客数を発表しました。
  ・9月全体: 3,266,800人
・ベトナムからは、50,400人 (2024年比:9.9%増)
9 月の訪⽇外客数は 3,266,800 人で、前年同月比では 13.7%増となり、9 月として過去最高を更新するとともに、同月として初めて 300 万人を超えました。また、9 月までの累計では 31,650,500 人となり、過去最速で 3,000 万人を突破いたしました。
 9 月は夏場のスクールホリデーの直後であり、訪⽇需要が落ち着く時期であることに加え、東アジアで台風による航空便への影響があったものの、継続的な訪⽇旅⾏の人気の高まり等もあり、東アジアでは中国、台湾、東南アジアではインドネシア、インド、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪⽇外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となりました。 
 中東地域で単月過去最高を更新したほか、台湾や米国、ドイツなど 18 市場で 9 月として過去最高を記録しています。
 ベトナムからの訪日者数は、50,400 人(前年同月比9.9%増)でした。経済の先行き不透明感による海外旅行需要の減少等の影響があるものの、ダナン~関西間の復便や、祝日等の影響もあり、訪日外客数は 9 月として過去最高を記録しました。
ベトナム市場 旅行業界ニュース
【1】越系新航空会社「Sun PhuQuoc Airways」 10月15日から航空券販売を開始
ベトナムの新しい航空会社「Sun PhuQuoc Airways」は10月15日から航空券の発売を開始しました。対象期間は11月1日~3月28日で、ハノイ、ホーチミン、ダナン、フーコックを結ぶ路線を就航、2026年初頭をめどに路線ネットワークを拡充する予定としています。
会社ウェブサイト:Sun PhuQuoc Airways - Rise together
※使用機材はA321、受託荷物(1個23Kgまで)や食事も含まれる。
【2】ベトナムMICE協会「MICE EXPO 2025」を開催
9月26日、ベトナムMICE協会はMICE特化型イベント「MICE EXPO 2025: Heritage & Technology in the new era」を開催しました。ベトナム国内へのMICE促進を目的として始まり、今年が3回目の開催となりましたが、ホテルやクルーズ会社を中心としたセラー44団体、国内外バイヤー約800団体、延べ約1,500名が参加する大きなイベントになりました。また、ベトナム旅行協会(VITA)ブー・テー・ビン会長は、「ベトナムのMICEは地域間の連携を欠いており、競争力も周辺国に遅れを取っている」と指摘し、今後はMICE促進に本腰を入れていくと発言しています。
【3】グエン・ヴァン・フン文化スポーツ観光大臣が国連観光機関(UN Tourism)を訪問
グエン・ヴァン・フン大臣は、世界文化自然遺産における持続可能な開発目標と国連アジェンダ2030に向けた観光と文化的結束のモデルに関する文化政策と持続可能な開発に関する世界会議でベトナムが共有した経験について国連観光機関と話し合いました。
【4】キャセイパシフィック航空・香港航空 香港-ベトナム間の定期便を増便
キャセイパシフィック航空が運航するホーチミン/ハノイ-香港線は週30便に増便されます。香港航空もダナン-香港線の運航頻度を1日2便に増便します。香港政府観光局によると、2025年1月から7月にかけて、香港は前年同期比46.6%増の3万9,000人以上のベトナム人観光客を迎えているなど、当市場における香港人気が高まっています。
【5】ベトナム国家観光授賞式2025が開催
9月27日、ベトナム文化スポーツ観光省主催「ベトナム国家観光授賞式2025」がハノイで開催されました。当授賞式は、ベトナム観光業界で最も権威且つ栄誉がある式典であり、旅行会社やホテル、交通機関、レストラン等113社が表彰されました。
大手旅行会社が販売する訪日旅行商品 (一例)
旅行会社が販売する訪日商品例のご紹介です。 ベトナムは10月に入り、本格的に紅葉商品商戦が始まりました。ゴールデンルートが主力商品となっていますが、今年は北海道、東北、中国、九州などの地方商品の取扱いが増加傾向にあるのが特徴です。また、年末年始や冬季商品の販売を開始している旅行会社も出てきており、年末までの動向が注目されます。
●Saigontourist
【ハノイ発】大阪‐奈良-京都‐富士山₋東京 6日間 32,800,000 VND~ (約189,000円)
●Ben Thanh Tourist
【ホーチミン発】 福岡₋大分₋熊本₋柳川 6日間 36,990,000 VND~(約213,000円)
他政府観光局等のプロモーション事例
【1】中国陝西省文化観光庁がハノイで文化交流・観光プロモーションイベントを開催
9月16日、ハノイで中国文化センターと中国陝西省文化観光庁が共同で、陝西省の観光資源や魅力を紹介し、両国民の相互理解と文化交流の促進を目的として「陝西文化」をテーマにした文化交流・観光プロモーションイベントを開催しました。
陝西省文化観光庁の劉副庁長は、ベトナムとの協力を重視していると述べ、240時間の乗り継ぎビザ免除などの国際観光客向けの優遇策を紹介しました。今後は、ベトナムとの直行便の拡充や観光商品の共同開発、サービス品質の向上を通じて、観光交流をさらに強化していきたいと語りました。
イベントでは、観光関連企業や中国東方航空が陝西の観光資源や航空路線を紹介し、両国の旅行会社間で協力合意が結ばれました。
【2】韓国、ベトナム・韓国文化フェスティバル 2025を開催
フエ市人民委員会と駐ベトナム韓国大使館の共催により、「ベトナム・韓国文化デー2025」が9月27日・28日にフエ市で開催されました。本イベントは、両国の友好関係を象徴する重要な文化外交活動として位置づけられており、同時にフエ市が国際交流と協力の拡大に向けた姿勢を示す場にもなりました。文化・観光の中心地としてのフエは、ベトナムの遺産と独自性を発信するとともに、両国市民の理解と交流を深める架け橋としての役割を果たしました。
会場には約100のブースが出展され、ベトナムと韓国の文化、観光、グルメ、特産品などを紹介しました。来場者は、韓服の試着や韓国の伝統的な遊びを体験できるほか、両国の伝統料理も楽しみました。
Facebook&Instagram投稿事例
JNTOハノイ事務所が運営するソーシャルメディアにおける最近の人気投稿例
9月において「いいね」数を多く獲得したFacebookおよびInstagram投稿を紹介します。
●日本寺(千葉県)
千葉県鋸山山腹にある日本大仏は1,300年の歴史ある神聖な空間と自然の雄大な美が織りなす展望スポットで、山からの絶景が人気を集めました。(オーガニックエンゲージメント数:4,655)
●由布川峡谷(大分県)
時を経て、流れる由布川の水が浸食を重ね、高さ約60~80m、全長12km以上の壮大な断崖を生みました。崖に打ち寄せる水の音、木々を揺らす風の音を想像させる写真がベトナム人の心を惹きつけました。(オーガニックエンゲージメント数:8,336)
●下灘駅(愛媛県)
澄んだ空にキラキラ輝く青色に染まる深長な瀬戸内海。パノラマビューの広大な海の景色が、ベトナム人の心を掴みました。(オーガニックエンゲージメント数:323)
その他のトピックス
【1】ベトナム空港社、12月から最新機器導入で靴を脱がずに保安検査
ベトナム空港社(Airports Corporation Of Vietnam)は、今年末から最新の保安検査装置を導入する予定です。これにより、乗客は手荷物から電子機器を取り出したり、靴を脱いだり、ベルトを外したりすることなく保安検査を受けられるようになる見通しです。
【2】海外で働くベトナム人労働者のために、海外雇用支援金が設立
海外で働くベトナム人労働者の権利を守ることを目的として、ベトナム人労働者を海外に派遣するサービスを提供する企業は、海外雇用支援金を拠出することが決定されました。拠出金は、特に、労働災害、危険事故、病気、病気により帰国しなければならく、海外で働き続けることができなくなった従業員の支援に充てられます。
【3】特定技能1号在留外国人数はベトナムが最多14.6万人
出入国在留管理庁が発表した2025年6月末現在の特定技能在留外国人数に関する統計によると、特定技能1号在留外国人数は、国籍・地域別でベトナムが14万6270人と全体の43.9%を占めて最多となっています。
【4】2025~2026年の昇給率+7%超でベトナムが東南アジアトップ
英コンサルティング会社AONが先般発表したレポートによると、ベトナム企業の2025年の昇給率は+7.7%、2026年昇給率予測+7.1%となっており、東南アジア平均の昇給率+5.4%と2026年昇給率予測+5.3%を大きく上回り、域内トップの昇給率となる見込みです。
Văn phòng Đại diện Cơ quan Xúc tiến Du lịch Nhật Bản tại Việt Nam
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