─[ご関係者様各位]─
みなさん、こんにちは。
ハノイも暖かい日が増えて、湿度も高くなり春の訪れを感じます。
日本はそろそろ桜の季節ですね。
ベトナムから最も訪日客が多いのが3~4月にかけての桜のシーズンです。
近年、韓国や台湾も桜を鑑賞するツアーをプロモーションし、訪日旅行より短い日数で旅行でき、価格も安価ではありますが、現地旅行会社各社のヒアリングによると、この時期の訪日旅行商品販売は他国と比較しても好調のようです。ゴールデンルートが人気ではありますが、桜を見ることが最大の目的であり、地方を訪問するツアーやチャーター便の運航、インセンティブツアーの開催も多く見られます。
3~4月の桜に次いで訪日客が多いのは10~11月の紅葉の季節です。ベトナムの方は自国では見られない日本らしい四季の風景を好む傾向にあります。一方でそれ以外の時期は動きが鈍いこともあり、今後、ハノイ事務所としては訪問時期の分散化にも取り組んでまいります。
ハノイ事務所
松本 二実
JNTOからの最新ニュース
【1】JNTO主催訪日旅行セミナー・交流会 in ホーチミンを開催
JNTOハノイ事務所は、「第10回 Japan Vietnam Festival 」関連イベントとして3月7日にベトナムの旅行会社等を対象とした訪日旅行セミナー及び日本観光関係者との交流会を開催しました。本セミナーには、ホーチミン市の旅行会社46社、日本から14社の観光関係者様にご参加いただき、JNTOハノイ事務所から最新のベトナム訪日市場動向や来年度の取組み方針およびプロモーション計画など説明したほか、万博協会から、来月4月に開幕が迫った関西・大阪万博の最新情報を紹介しました。セミナー後には、ランチ会も開催し、現地旅行会社と日本観光関係者の皆様が交流を深める良い機会となりました。
ホーチミンでのセミナーは約1年振りとなりましたが、多くの旅行会社にご参加いただいたほか、現地メディアも25社駆けつけるなど、ベトナムにおける訪日旅行への期待度が改めて伺えました。
【2】第10回 Japan Vietnam Festivalにブース出展
JNTOハノイ事務所は、ベトナム最大級の日本イベント「第10回 Japan Vietnam Festival in ホーチミン」(開催地:ベトナム、ホーチミン、開催期間:2025年3月8日から9日まで)においてブースを出展し、観光パンフレットの配布に加え、クイズや書道体験等のアクティビティ、SNSフォロー促進等を通じて訪日観光のPRを行いました。 また本イベントに出展するベトナム旅行会社と連携した訪日旅行商品販売促進の一環として、その場で訪日旅行を申し込んだ人に対してギブアウェイの提供を行いました。
【3】2025年度 JNTOハノイ事務所 旅行博共同出展・商談会開催予定
2025年度にJNTOハノイ事務所が共同出展または主催する旅行博および商談会は下記を予定しております。詳細な募集内容については、4月以降に改めて周知させていただきます。
■共同出展
イベント名:International Travel Expo (ITE) Ho Chi Minh City 2025
開催都市 :ホーチミン市
開催期間 :2025年9月4日~6日
概 要 :ホーチミン市で開催されるベトナム南部エリア最大級の国際旅行博覧会。
■JNTOハノイ事務所主催商談会
1)ハノイ:2025年7月上旬(予定)
2)ダナン:2025年7月上旬(予定)
3)ホーチミン:2026年3月上旬(予定)
※1 ハノイとダナンは連続した日程で実施予定です。
※2 ダナンは「ダナン市日越フェスティバル2025」に併せて開催予定
※3 ホーチミンは「The 11th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh 」に併せて開催予定
【4】2月:3,258,100人、2月として初めて300万人を突破
JNTOは、2025年3月19日に2025年2月の訪日外客数を発表しました。
・2月全体: 3,258,100人
・ベトナムからは、73,700人 2024年比:22.5%増
2月の訪日外客数は3,258,100人で、前年同月比では16.9%増となった。2月として過去最高であった2024年の2,788,224人を大きく上回り同月過去最高を記録し、また2月として初めて300万人を突破しました。一部市場において旧正月(春節)休暇が2月初旬まで続き、旅行需要の高まりがみられたほか、前月に引き続きスノー需要が高まる時期である中、豪州と米国を中心に訪日外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となりました。
ベトナムからの訪日者数は73,700 人(前年同月比 22.5%増)でした。割安かつ査証免除・取得が容易な東南アジアや中国等への旅行需要の高まり等あるものの、テト休暇の影響もあり訪日外客数は単月として過去最高を更新しました。
ベトナム市場 旅行業界ニュース
【1】ホーチミン・タンソニャット空港 2025年4月30日から第3旅客ターミナルを開業
ベトナム空港社は、4月30日の南北統一50周年の記念日に合わせて、ホーチミン市のタンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)を開業する計画を発表しました。当ターミナルは国内線専用の旅客ターミナルであり、年間旅客処理能力は2000万人で、ピーク時は最大7000人までの同時対応が可能となります。第3ターミナル開業により、空港の混雑が大幅に解消され、乗客の利便性向上に繋がると期待されています。
【2】日本など12か国の45日間ビザ免除措置を2028年まで延長
3月7日、ベトナム政府はベトナムを訪問する外国人のビザ免除措置の延長について規定した決議第44号/NQ-CPを公布しました。これにより、日本を含む次の12か国の国民は引き続き、パスポートの種類・入国目的に関わらず、ビザ免除で45日間の一時滞在が認められることになります。
対象国:ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国および北アイルランド、ロシア、日本、韓国、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド
【3】ベトナム人旅行者の9割超がSNSで目的地決定(KLOOKレポート)
現地観光ツアー予約サイト「クルック(KLOOK)」がレポートを発表しました。レポートによると、ベトナム人旅行者の90%以上がSNSで話題になっているか、あるいはチェックインするに相応しい美しい景色があるかどうかという理由で旅行先を選んでいるようです。また、Z世代は、KOLの影響を受けやすく、ミレニアル世代はより詳細な情報を扱うブロガーやビデオブロガーを信頼しているということも分かりました。ベトナム人旅行者が特に関心を示している旅行先としては、日本(21%)が1位となっており、続いて韓国(13%)、タイ(10%)、シンガポール(8%)と続いております。この他、中国とオーストラリアも新たな選択肢として浮上してきているのも最近の特徴と言えます。
大手旅行会社が販売する訪日旅行商品 (一例)
旅行会社が販売する訪日商品例のご紹介です。各社ともに桜鑑賞を目的とした訪日商品一色になっています。販売商品はゴールデンルートが中心となっていますが、中部や九州等の地方商品も徐々に増えてきています。旅行会社によると、今年は全体的に動きが遅い一方で、直前予約が多くなっていることから、最後まで販売を追いかけるという旅行会社も多く、今後も桜シーズンの訪日客動向には注目していきたいと思います。
●Saigon Tourist【ダナン発ハノイ乗継便利用】
大阪・京都・名古屋・富士山・東京(6日間) 39,990,000VND (約234,000円)
●Hanoi Tourism【ハノイ-高松チャーター便利用】
高松・神戸・大阪・淡路島・高松(6日間) 26,990,000VND~ (約158,000円~)
他政府観光局等のプロモーション事例
【1】中国・ASEAN加盟10か国の団体旅行客に対して中国雲南省の人気観光地・西双版納への最長6日間の無査証滞在許可を発表
中国政府は2月10日より、ベトナムを含むASEAN加盟10か国からの中国雲南省の人気観光地・西双版納への団体旅行客に対して最長6日間のビザなし滞在を可能とすると発表しました。中国国家移民管理局によると、対象となる団体旅行客は西双版納ガサ国際空港、モーハン鉄道、モーハン高速道路を通じて出入国できるようになります。ただし、滞在エリアは西双版納行政区内に限定されます。
Facebook&Instagram投稿事例
JNTOハノイ事務所が運営するソーシャルメディアにおける最近の人気投稿例
2月において「いいね」数を多く獲得したFacebookおよびInstagram投稿を紹介します。
何百本もの大根やぐらが芸術作品のように並べられた田園は、印象的な日本の田舎風景を作り出しており、ベトナム人にとって訴求力の高いコンテンツとなったようです。
日本酒への関心と自動販売機というユニークな体験が相乗効果を生んでおり、高いエンゲージメントを獲得しました。また、英語の字幕付きなので海外からの旅行者も特徴を理解をすることができるようになっています。
河岸に咲く何千本もの桜の中に立つ人がロマンチックで平和な春の雰囲気を思わせ、高いエンゲージメントを獲得しました。
その他のトピックス
【1】2024年の訪日ベトナム人新規入国者数は33.5万人
日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2024年における外国人入国者数に関する統計によると、同年の日本におけるベトナム人新規入国者数は前年比+1.4%増の33万5470人で、構成比は1.0%となりました。ベトナム人新規入国者数を在留資格別で見ると、短期滞在:21万6205人、技能実習:5万9490人、留学:1万6404人、技術・人文知識・国際業務:1万4273人、特定技能:1万1816人、家族滞在:1万0277人、公用:2069人、特定活動:1749人、定住者:471人、興行:35人、その他:2681人となっています。