─[ご関係者様各位]─
みなさん、こんにちは。
毎年恒例となっているインバウンド旅行振興フォーラムに参加するため、9月上旬に日本へ一時帰国いたしました。
今年も例年以上に多くの方々にご参加いただき、個別相談会では、初めてお会いする方や、日頃からベトナム市場へのプロモーションにご尽力いただいている方など、たくさんの皆様にベトナムデスクへお立ち寄りいただきました。心より御礼申し上げます。
日々、オンラインやメールを通じて皆様とやり取りをさせていただいておりますが、やはり直接お会いして、お取り組みや課題についてお話を伺える機会は非常に貴重だと改めて感じました。特に、地方自治体やDMOの皆様からは、ベトナム市場へのアプローチ方法について、現地旅行会社やランドオペレーターへの営業活動、ベトナム人旅行者が訪日に求めることなど、さまざまなご相談をいただきました。
改めまして、ベトナム市場にご関心をお寄せいただいていることに深く感謝申し上げます。今後とも何かございましたらいつでもお気軽にご相談ください。
JNTOハノイ事務所
松本 二実
JNTOからの最新ニュース
【1】「ITE HCMC 2025」にVJブースを出展
JNTOハノイ事務所は、ホーチミンで開催された旅行博「ITE HCMC(International Travel Expo Ho Chi Minh) 2025」(開催期間:2025年9月4日(木)~6日(土))において、VJ(Visit Japan)ブースを出展しました。
ITE HCMCにおいては、毎年日本からの共同出展者を募集しており、今年は「CLAIRシンガポール」「島根県」「セラヴィリゾート泉郷(宿泊施設)」「富士急行(観光施設)」「東日本国際旅行者(ランドオペレーター)」「オンリーワントラベル(ランドオペレーター)」の皆様、計6社に共同出展いただき、VJブース内にて、ベトナムの旅行会社や一般消費者に対し、セールス活動や市場調査、情報提供を行っていただきました。
我々JNTOも、日本全国各地の観光パンフレット配布に加え、クイズやヒートマップを活用したアクティビティ、アンケート調査等を実施したほか、土曜日には”よさこいチーム”がVJブースを盛り上げました。(VJブース来場者数:約6,900人 ※速報値)
【2】8月 : 3,428,000人、8月として初の300万人超え
JNTOは、2025年9月17日に2025年8月の訪日外客数を発表しました。
・8月全体: 3,428,000人
・ベトナムからは、61,200人 2024年比:16.7%増
8 月の訪⽇外客数は3,428,000 人で、前年同月比では16.9%増となりました。8 月として過去最高であった2024 年の2,933,381 人を49 万人以上上回り、同月過去最高を更新するとともに、同月として初めて300 万人を超えました。継続的な訪⽇旅⾏の人気に加え、前月に引き続き東アジアや欧米豪・中東を中心に多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪⽇需要の高まりがみられたこと等により、東アジアでは中国、台湾、東南アジアではインドネシア、ベトナム、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪⽇外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となりました。台湾、スペインで単月過去最高を更新したほか、韓国や中国、米国など18 市場で8 月として過去最高を記録しました。
ベトナムからの訪日者数は、61,200 人(前年同月比16.7%増)でした。割安かつ査証取得が容易な中国等への旅行需要の高まり等の影響があるものの、ダナン~関西間の復便やホーチミン~松山間、ハノイ~新千歳間でのチャーター便の運航、スクールホリデー、祝日等の影響もあり、訪日外客数は8 月として過去最高を記録しました。
ベトナム市場 旅行業界ニュース
【1】ベトナム航空、冬ダイヤからハノイ‐福岡線をデイリー運航
ベトナム航空は冬季運航スケジュール(10月26日~)で、現在週5便で運航しているハノイ‐福岡線をデイリー運航に増便すると発表しました。また、今回の増便を記念して、公式ウェブサイトで当該路線の航空券が最大15%割引となるキャンペーンも実施しています。今後の福岡、九州へのベトナム人旅行者の増加が期待されます。
【2】ベトナム政府、2030年までの国家観光戦略の中でゴルフツーリズムを優先課題に位置付け
ベトナム政府は2030年の国家観光戦略の重点分野としてゴルフツーリズムを掲げ、2025年までに収益を6億ドルから10億ドルへ拡大する方針を示しました。全観光収入の8〜10%を占める産業へ成長させることを目指すとしています。 国内には80以上の国際規格ゴルフ場があり、韓国や日本などを中心に高付加価値旅行者層の誘致を狙うようです。観光大使にはゴルフ界の名選手グレッグ・ノーマン氏を起用し、文化や食と組み合わせた複合型ツアー開発も進めています。
【3】2030年までにメディカルツーリズム促進計画案を発表
ベトナム保健省は、2025年から2030年にかけて、ベトナム人と外国人富裕層を対象としたメディカルツーリズムを促進する計画案を発表しました。2030年までに全国で15の病院を国際基準に引き上げることやハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、クアンニン省、カインホア省の5か所で病院、ホテル、リゾートを統合したメディカルツーリズムモデルを導入することを目標として掲げています。
【4】ベトジェットエア、年末繁忙期に備えてA330型機を受領
ベトジェットエアは、旅客需要が増加する年末繁忙期を見据えて、エアバス社のA330型旅客機を新たに受領したと発表しました。これで同社の保有機数は121機となりました。今回受領したのは最新のロールスロイス製エンジン「トレント700」を搭載したワイドボディー機で、オーストラリア、カザフスタン、インド、日本、欧州などの路線に投入される見込みです。
大手旅行会社が販売する訪日旅行商品 (一例)
旅行会社が販売する訪日商品例のご紹介です。 ベトナムは国慶節に伴う4連休も明け、本格的に紅葉商品商戦が始まりました。ゴールデンルート商品が主力商品となっていますが、今年は北海道、東北、中国、九州などの地方商品の取扱いが増加傾向にあるのが特徴です。また、年末年始や冬季商品の販売を開始している旅行会社も出てきており、年末までの動向が注目されます。
●Flamingo Red Tours【ハノイ発】 大阪 ‐ 京都 ‐ 名古屋 - 富士山 ₋ 東京 6日間
35,900,000 VND~ (約199,000円)
●Trieu Hao Tourist【ホーチミン発・羽田経由】 旭川 ₋ 上川 ₋美瑛 ₋ 札幌 ₋ 登別 ‐ 小樽 6日間
43,888,000 VND~(約244,000円)
他政府観光局等のプロモーション事例
【1】韓国で「ベトナム・韓国経済フォーラム」開催 観光分野で4件の覚書を締結
8月12日、ソウルで開催された「ベトナム・韓国経済フォーラム」において、両国の政府関係者立ち合いのもと、越韓企業の間で4件のMOUが調印された。観光分野では、ベトナム航空、韓国観光公社(KTO)、Saigontourist Groupの3者が観光交流強化に向けた覚書を締結。これにより、両国は観光商品を共同開発し、プロモーション活動も連携して展開する。さらに、ベトナム航空、Saigontourist Group、韓国の大手旅行会社Hanatourの3社は、パッケージ商品の共同開発、メディアを通じた観光地プロモーションにも合意。双方向の観光需要を喚起するとともに、付加価値の高い観光商品の創出と、両国の観光競争力の向上を目指す。また、Saigontourist Group、サイゴン展示会議センター株式会社(SECC)、韓国のCOEX展示コンベンションセンターは、展示会の開催や市場調査、運営・管理ノウハウの共有、MICE商品の共同開発、観光プロモーション活動の連携に関する包括的な協定を締結している。
【2】タイ、新観光キャンペーン「Be My Customer」をローンチ
タイ国政府観光庁(TAT)は新キャンペーン「Be My Customer(私のお客様になって)」を開始しました。テーマは「タイのリズム」とし、旅行者自身のリズムでタイを楽しむことを呼びかけています。キャンペーン内では、世界的に著名な10人のクリエイターと、タイ国内で大きな影響力を持つ10人クリエイターが協力し、タイの人気観光地10箇所を紹介する予定となっています。
Facebook&Instagram投稿事例
JNTOハノイ事務所が運営するソーシャルメディアにおける最近の人気投稿例
8月において「いいね」数を多く獲得したFacebookおよびInstagram投稿を紹介します。
●屋久島(鹿児島 県)
自然のありのままの美しさを紹介している本投稿は、迫力のある岩や透き通る川、緑豊かな森や隠れた小道、またハートの形をした岩などがファンの目を引き、高いエンゲージメントを獲得しました。 (オーガニックエンゲージメント:約8,600)
●巾着田曼珠沙華公園(埼玉県)
さまざまな角度から撮影された緑の木々と対比する彼岸花が、幻想的かつ自然と調和している本投稿は、高いエンゲージメントを獲得しました。(オーガニックエンゲージメント:約8,370)
●蓮華院誕生寺 奥之院(熊本県)
高い木々に囲まれた中央の仏像は迫力があり、またその下に立っている人の姿もバランスが良いことから、ベトナム人にとっても印象的な写真となった本投稿は、高いエンゲージメントを獲得しました。 (オーガニックエンゲージメント:約400)
その他のトピックス
【1】Zalopay、アジア5カ国でQRスキャン決済可能に
8月25日に開催されたQR決済スキャン機能のデモンストレーションイベント「See Now Scan Now - Tech-shion Show」において、ベトナムのモバイル決済アプリZalopayは国際QRスキャン機能がシンガポール、日本、韓国、マレーシア、インドネシアのアジア5カ国で利用可能になったことを正式に発表しました。「メイド・イン・ベトナム」製品の技術力を証明するだけでなく、ベトナムの技術が世界に羽ばたくというベトナム人の願いを叶える戦略的な一歩とされています。
【2】世界銀行、2025年ベトナム経済成長率 は6.6%と予測
9月8日、世界銀行はベトナム経済成長率見通しを発表し、2025年のベトナムの経済成長率は6.6%になるとしました。輸出志向型の経済であるベトナムは、世界的な成長鈍化や主要市場からの需要減退の影響を免れにくく、貿易政策をめぐる不確実性が消費者・企業の信頼感に影を落とす可能性があると分析していますが、地域の有力な生産拠点としての競争優位は揺るがないと評価しました。
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